wamo子育て自他共応援記

自分らしく前向きに。可能性は無限大!

考える事になったきっかけ

やほ!

今日は、以前の記事で触れていた息子の発達グレーを疑うきっかけになった「ある一言」について書こうと思います。

我が家は、夫婦共働きだったこともあり、息子が1歳になってすぐの時から妻の会社の託児所のようなところに預けていました。

最初の頃は、

「お父さんにそっくりでイケメンね」とか「かわいいねー」「将来楽しみだ」といった感じでちやほやされることに親としてもまんざらでもない気持ち、むしろ「いや、ほんとそれですよねー」と嬉しさと照れのような、何とも言えない感情を隠しきれず、きっとバカな親だなーと思われていたことだろうと当時を振り返ります。

元々子どもが好きだった私にとって、我が子の存在はより一層愛おしく、周囲からのお褒めの言葉に対し、まともに謙遜できる言葉が思いつかず、とりあえず「いやー、ゆるキャラみたいな存在ですよー」と、肯定しているのか、否定してるのか、謙遜しているのかよく分からない返答で、親バカが言動から露呈しまくりだったことと思います。

そうこうして息子が社会に出て、ちやほやされる日々が落ち着き、保育生活に親も馴染み始めていたころ(たしか2歳くらいの頃だったかと思います)の話。

妻から「例の一言」を聞くことになったのです。

 

妻は神妙な面持ちで、こう切り出しました。

「今日、園の先生から〇〇くん(息子)が少し周りの子と違う部分があるかもしれないって言われた」「ちょっとおかしいみたいな。うちの子って他の子と何かちがうんかな?」「何かうちの子が浮いてる、先生が対応に困っている、みたいな雰囲気やった」と。。。

 

当時、どんな感じで妻に気持ちを伝えたかは忘れましたが、その言葉を聞いて真っ先に私が感じたこと、率直な感想をここに綴ります。

「そか、、、確かに園生活での写真とか見てるとひとりぽつんと違うところに居たり、いつも先生に抱っこされてたりしてるよな!まあ、俺と嫁ちゃんの間に生まれた子なんやから、我が子の性格的に集団生活が得意でない、シャイボーイ、警戒心強めなのは、当然の個性やし、何も心配なくない?・・・いや、ていうか、せめてよ、父親である自分にやんわり言うとかならまだしも、その子を出産した母親本人に、そんなストレートに不安を煽るような言い方する?失礼すぎやろ、信じられん。。」と。

これが、当時の直観的な感情でした。

ただ、若干遅れてですが、次の感情も出てきました。

「いやでも、長年いろんな子どもを見てきている先生が言うのだから、何かしらの障害?特性?があるのかもしれない、であればこのまま動かない手はない」と。ちょうどその頃、息子の吃音が気になりだしたこともあったので、動き出すまでにそれほど時間はかかりませんでした。

 

これはあくまで結果論なのですが、先生から言われた言葉はすごく貴重な意見で、早い段階で療育を始める良いきっかけにもなったし、親が子どもについて知る大きなきっかけになりました。なので、言われた瞬間の妻のショック、パニックや不安感は大きかったと思いますが、すべての行動を起こすきっかけになったので、結果プラスの出来事であったと捉えたいと思っています。

 

もちろん、すぐに結果につながったわけではありません。

この結果に結びついたと思えるのは、正直、ここ最近のことです。

ここに行きつくまでに本当数多くの方を巻き込んで動いてきたと思います。

当時、先生に言われた一言をきっかけに動き出したものの、当時2歳だった息子はまだまだ成長過程であり、明らかな知的身体的特性が認められない限りは、正式な診断をおろすことはできませんでした。親としても半信半疑で、「親としては一個性程度で考えていたけど、先生に言われたから」とか言ってた気がするし、息子の発達に何かあるかもしれないという状況を受け入れられていなかったなーと思います。

でも、後に知ったことなんですが、親としてはよくある思考みたいですね。どこかで、「自分の子は普通なはず」みたいな感覚を持ちたい心理が働き、次の一歩を踏み出すことができない・・・

幸いと言って良いのか分かりませんが、どこか客観的に考える事ができた私としては、「別に認めてはいないけど、可能性があるのであれば、動かない手はない」という感覚が強かったんだと思います。それこそ、妻はショックというか、言われたことを受け入れることに精一杯で、これからどうするかとかは考えられる状況ではありませんでした。でも、その精神状態を打破するには、動いてみる以外、良いアイデアがありませんでした。

 

でも、当時の状況を振り返ると本当すべてが手探りだったなーと思います。

まず何をすれば良いのか・・・

園の先生に聞いても「まだ小さいので何とも言えない。様子を見ていきましょう」と言われ、どこか専門機関を案内してもらうことはありませんでした。インターネットで「子ども 発達障害 〇〇(住んでいる地域)」で調べると、それこそ児童発達支援所や相談窓口のようなものがでてくるものの、部門が分れていたり、問い合わせ先や項目があれこれあり、未知の世界過ぎて、結局どこに連絡すれば良いのか分からない、どのように相談すれば良いのかも分からない、みたいな感じで、一つ目の壁にぶち当たりました。

すみません、事細かく書こうと思ったのですが、このペースで書いていくと半端じゃないボリュームになってしまいそうなのでざっくりいきますが、市に相談→市職員と面談→診断施設の紹介→発達検査→意見書発行→療育手帳取得→療育所見学・面談→相談員面談→支援計画策定→療育開始(週2~3)という感じで、療育開始までに、様々な機関の様々な担当者と面談を重ね、必要かどうか判断もついていない状態で療育が始まっていったという・・・感じでした。正直、児童発達支援所がどんなところか、療育とはどんなものなのかを知ることができたのもすべて後付け後付け、といった感じで、やってみて知ることばかりでした。なので、大半が理解してから動くという感覚ではなかったです。

児童発達支援所の一般的な保育園との大きな違いは、「一人ひとりの子どものペースに応じスモールステップで支援できる環境が整っている」ことだと思います。事前に支援計画を練ることから始まり、1人の先生に対する子どもの割り当て人数も違うし、向き合い方、接し方も違うなーと。事業所によって、程度には多少バラつきはあるかとおもいますが、諸事情があって転園を2回(3か所の保育園を経験)することになった息子にとって、児発だけは「行きたくない」となったことが一度もなかったことからも、その環境の「安心感」は特別だったんだろうなーと思います。

この「療育環境」があったことが結果的に、息子にとって、また親にとっても本当に良かったと今となっては自信をもって言えます。

ひとつは「家庭以外に安心できる第2の居場所を見つけることができたこと」

もうひとつは「スモールステップのおかげで、徐々にできることが増えていったこと」

さらに「甘やかしや躾の考え方が変わったこと、本人のペースに合わせる事が結果的にできることを増やす何よりの近道であることに気付けたこと」

です。

振り返れば、何も情報も知識も持たない中、療育を受けるという選択肢や考えも持たない状態で、とりあえず動いてみたところ、相談を進めていくうちに道が開けていき、その結果、たくさんの気づきや、得られたものがあったということです。すごく抽象的な言い回ししかできず、この経験を説明するのは難しいのですが、おそらく児発に行ってなければもっと悩んでいたかもしれない、もっと息子に苦しい想いをさせてしまったかもしれないと思います。何度も言いますが、これはあくまで結果論であり、療育を受けてなくても、ちがう形で対応はできていたかもしれません。

 

かなりくどいような書き方になってしまい、すみません。。。

何が言いたいかというと、知的・身体的な何かが認められない、発達グレーな子どもでも、接し方や環境ひとつ変えるだけで何かしらの「特性」を知るきっかけになったり、「関わり方」を新たに見直すきっかけになったり、結果、子どもの困り事に寄り添うことができ、親の悩み改善につながっているということです。

まずは、親が子どもから感じる何かしらの違和感に気付くことがスタートということになりますが、その後押しをしてくれたのが、我が家の場合は「先生の一言」だったということなんですよね。今のご時世、モンスターペアレンツと呼ばれる保護者も生まれると言われる中、言葉を慎重に選びながら話されている先生方も多く見かけます。実際、今回の件でやり取りを進めていても、こちらの質問や疑問点に、曖昧な回答しかもらえず、逆にモヤモヤする場面もたくさんありました。こればっかりは人と人のやり取りなので、相性だったり、受け取り方によって振れ幅はあるかと思います。

ただ、今回の経験を通して感じたことは、保育に従事される方々の率直な意見は保護者や子どもを救うこともあるので、物怖じせず、どんどん言い合える関係性、世の中になってほしいなーということです。

 

また別記事で書きますが、小学校に上がる前にも別の園の先生の「ある一言」で救われた体験談がありますので、どこかでご報告できたらと思います。

 

過去最長文にお付き合い頂き、ありがとうございました!

伝えるのがほんと苦手で、文才もないので、私の想いが何割伝わるか分かりませんが、一人でも多くの方にこの記事を読んでもらい、たくさんの方からのご意見や保育に関わる方からの切実な声を届けていただけると幸いです。

 

本ブログをよんで、何か感じられた方、

子育てに関わるさまざまな立場の方からの

勇気ある、貴重なご意見をお待ちしております。

 

では、また (^^♪

夫婦の関係をプラス転換します 自分の気持ちに正直に。ある行動でゴロっと人生観が変わります!